1. 主要ページへ移動
  2. メニューへ移動
  3. ページ下へ移動

メディア

記事公開日

最終更新日

第1回:アンパンマンはなぜ戦うのか?-「他者への奉仕」というマネジメントの形

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 はじめに:最強ではないヒーロー、アンパンマン

今、NHKの連続テレビ小説「あんぱん」が大きな話題となっていますね。アンパンマンの作者、やなせたかしさんと小松暢さんご夫妻の物語も、いよいよ今週が最終回。このタイムリーな時期に、国民的ヒーロー「アンパンマン」の持つ深い哲学について、改めて考えてみたいと思います。

多くのヒーローが圧倒的なパワーで敵を打ち破る中、アンパンマンは少し違います。彼の最大の特徴であり、物語の核となるのは、お腹を空かせた人に自らの顔(あんぱん)を分け与える「自己犠牲」の精神です。

笑顔を届けるアンパンマンのイメージ

アンパンマンの本質は「他者への奉仕」

自分の顔を分け与えるという行為は、自らの力の源泉を削ぐことを意味します。顔が欠ければ力が出なくなり、ジャムおじさんに新しい顔を焼いてもらうまで、彼は無力になってしまいます。つまり、アンパンマンは他者を助けるたびに、自らが弱くなるという、世界的に見ても極めてユニークなヒーローなのです。

彼の力の根源は「勝利」ではなく「奉仕」。その行動原理は、ただひたすらに深い「愛」と「勇気」にあります。

「倒すべき敵」よりも「救うべき者」へ

アンパンマンの物語で興味深いのは、宿敵ばいきんまんとの関係性です。彼はばいきんまんを完全に消滅させようとはしません。必殺技の「アンパンチ」は、悪さを懲らしめるためのものであり、決してとどめを刺すためではないのです。

なぜなら、彼にとっての最優先事項は、敵を打ち負かすことではなく、困っている人を助けることだからです。彼の視線は、常に対峙する敵ではなく、守るべき人々の方をまっすぐに向いています。

この徹底した「自己犠牲」と「他者への奉仕」というテーマは、なぜこれほどまでに、時代を超えて私たちの心を打ち続けるのでしょうか。次回は、他の日本のヒーローと比較しながら、その特異性をさらに探っていきます。
またその先に見える新しいマネジメントについて考察します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Contact

お問い合わせ

動力マネジメントに関するご質問や研修内容に関するご相談やお見積り依頼、
各研修に関するお役立ち資料をダウンロードは以下よりお問い合わせください。

無料セミナー

動力マネジメントに関する無料セミナーを行っております。お気軽にご参加ください。

資料ダウンロード

各研修に関する資料、動力マネジメントに関するお役立ち情報はこちらからダウンロードはいただけます。

60分無料相談・お問い合わせ

動力マネジメントに関するご質問や各研修内容に関するご相談や60分無料相談はこちらからご相談ください。